ご報告 北部の交通情報その他
鉄道ストライキの際の代替経路について相談させて頂いた者です。幸いにもストは回避されましたが、アドバイス頂いた通り事前に対策を練っていたおかげで安心して出発することができました。お世話になりありがとうございました。今回気づいたことを何点かご報告させていただきます。
・ロンバルディア州の鉄道会社「トレノルド社」管内では、普通切符の打刻が不要になっており、マントヴァから管外のヴェローナに行く場合も不要でした。マントヴァ駅にはトレノルド社の緑の券売機の他にトレニタリアの赤い券売機も設置してあり、赤い券売機で買った切符には打刻欄があるのですが、発駅がトレノルド駅の場合は打刻不要でした。車内検札時にも問題はありませんでした。尚、国境駅ヴェンティミリアからモナコに行くときに利用したフランス鉄道駅にも打刻器が見当たらず、駅で確認したところ打刻不要とのことでした。モナコ駅にも認証器はありますが打刻器はありませんでした。
・トレノルド各駅には従来の打刻器の代わりに電子チケットの認証器が複数設置されています。今回ティラーノ駅の券売機で購入した乗車券はクレカサイズの紙製カードで、5mm角のチップと辺縁部にアンテナコイル?のような薄片が挟んであり、券面にはバーコードも乗車日や区間、金額の記載もなく、乗車前に認証器にタップするシステムでした。
・現在ベルガモ駅改造工事のため発着ホームに変更が生じています。ブレーシャ行きのホームは「1est」で、駅舎を「一旦外に出て」、駅舎に続く線路脇の倉庫とバス駐車場の間を右に10分位!かかる場所に新しいホームが設置されていました。通路途中にもホームにも屋根はないため雨の日に大きな荷物を持っての移動はなかなか大変です。工事完了までには2~3年かかるようです。出発10分前に駅に着いても間に合わない恐れがあります。次の列車は1時間後ですから、ブレーシャ乗り換えでヴェネツィア方面に移動される方は特にご注意ください。
・マントヴァからヴェローナ行きの列車は「1TR」から発着。1TRは駅のアナウンスでは「ウノ トロンコ」、1番線ホームの端の一部を切り欠いた部分に設置されていました。数字の後に文字が添え書きしてあるホームは、遠くにあることが多いのでたどり着くまでに時間がかかります。
・ミラノ中央駅ホームで2人組のスリ被害に遭いかけましたが、幸い被害はありませんでした。
頭端式ホームのため列車到着時には降車客と乗車客が重なりホーム上が混雑します。大きな荷物を持った単独旅行者の私を狙い、普通の身なりの若い白人女性が荷物を荷物棚に上げるのを手伝うからと無理矢理スーツケースに手をかけました。ホームに入るにはゲートを通過する必要があるのですが最安の切符を買って入場し窃盗に及ぶ者がいるとの情報を思い出し、荷物を奪い返そうとやりとりをしている間に、もう一人がショルダーバッグに手をかけていました。セキュリティ要員は多数配置されていましたが、数人ずつ固まってホーム入口で雑談しておりホームを巡回していないように見えました。ミラノ駅は油断も隙もありません。皆様もご注意ください。
・ボローニャ中央駅裏側から空港まで「マルコーニ・エクスプレス」が新設され、以前の連絡バスは廃止されていました。車体は小さく古い遊園地のジェットコースターのようでアップダウンや横揺れが続くなかなか楽しい8分間でしたが、12.8ユーロと安くはありません。強風時に運休しても
30分以内に代替バスが用意された場合は払戻不可、代替バスは空港まで30分はかかりますので駅前以外のホテル利用時や2名以上の場合はタクシーをお勧めします。車体構造上定員が少なく、混雑時には乗り切れない恐れがあります。
・本欄で「持参するユーロ現金はいくら位が適当か」との質問をみかけました。少額でもカード払い可能な店が多いのですが、私はいつも多めに持参しています。過去の経験で、ホテル代支払時にwifiまたはカードリーダーの不具合を理由に現金払いを求められたことがあります。ラグーサとピエンツァの3つ星ホテルです。本当に機器の不具合なのか、カード加盟店手数料の支払いを回避したいのかは不明ですが、ホテル代は全てカード決済のつもりでしたので予定が狂いました。また、過去に2回カードを不正使用されたことがあるため、念のためホテルと駅の支払い以外は現金払いにしています。ユーロ紙幣を増やすと両替手数料負担が増えますので、カード紛失盗難時の対策として日本円を余分に持参しているのですが、現地では1ユーロ:190.71円(5/24:ボローニャ中央駅内の両替店)でした。同じ日、日本の銀行のCash selling レート:173.97円に比べ現地両替は条件が悪いのでこの点にも留意が必要です。
・「コロナ後はアジア人に対する差別で嫌な思いをすることが増えた」という現地在住日本人の方からの動画がアップされていました。私は過去イタリアに9回観光旅行をしているのですが、トスカーナ以南ばかりで今回が初めての北部訪問でした。
中高生のこどもが「ニーハオ」と声がけしてくるのも差別の一環とのことですが、短期旅行者ですので気にもしていませんでした。ところが今回は、有料施設の受付スタッフに挨拶しても切符を受け取った際にお礼を言っても全く無視されたことが何度も(特にヴェローナの有料教会)あり嫌な思いをしました。また、ホテルのフロントでも、ひとこと会話すれば私の英会話力などすぐにわかるはずなのですが、早口に一方的にまくしたて、最後に「OK?わかったか?」と見下したように言うスタッフ(4つ星ホテル)が複数いました。残念ながら会話能力が不足しており即座に抗議できないため益々ストレスがたまりました。行かないのが一番の抗議になりますので、今後は従来通りトスカーナ以南の旅を楽しみたいと思っています。私のように英会話すら苦手な方は、アーモさんでガイドをお願いすれば私のように嫌な思いをしなくて済むかもしれません。快適さはお金で買うのが賢明かと。以上、全くの個人的感想です、ご容赦ください。長文失礼いたしました。
4 Responses to “ご報告 北部の交通情報その他”
この質問への回答は締め切りました
お帰りなさい! フィードバックありがとうございます。
現在のイタリア鉄道、各地で電化工事を進めている影響でバスの代替輸送になっていたり迂回ルートを取ったりしている感じがします。
まあコロナ後増えたと感じた人がいるのならばそれを否定しませんが、コロナ以前からアンチアジア人はどこにでもいました。眉をひそめてチネーゼ?と聞かれてノ、ジャッポネーゼと答えた途端に相好を崩したカメリエーレがいたり、子供達がニーハオだコンニチワだ声を掛けてくるのは無邪気な悪戯程度のことなのか悪意があるのかはその表情から読んで取れます。
超早口のフロント氏、いますねぇ。苦笑 言ってることは朝食の時間帯とチェックアウトの時間くらいのものですから逆に聞き返してやれば良いのです。ゆっくり言ってくれと頼むというのが定番のアドバイスになっていますが、私はYes/Noで答えられる質問をするようにしています。おめぇの言ってることオラわかんねぇ、朝食さ7時半からだんべかな?という風に聞いた方が必要な情報を得やすいのです。
人種差別とは関係なく無愛想な人も一定数いると思います。本当に悪意のある接し方をされて嫌な思いをさせられたこともありますが、それを経験しなかったらある意味本当のイタリアに接したことにはならないと思うに至りました。
イタリア在住の方のご意見、なるほどなぁと思うこともあれば、この人おらが村から出たことのない井の中の蛙だなぁと思うこともあります。外国人旅行者の方が日本各地のことを良く知っていたりするのに似ています。
以上、私の独断と偏見でした! お疲れ様でした!!
匿名様
いつもご親切かつ適切にフォローして頂きありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。
ご旅行お疲れさまでした。
当方も先月、ロンバルディア~エミリアロマーニャ~ウンブリアをレンタカーで回ってきましたが、著しいアジア人差別を受けたと感じた事は全くありませんでした。ただ2度、Cinise?と聞かれたことはありました。
1度目は、Civita対岸のLubrianoにある小さな店Frutteria&Viniでオルビエートワインを購入しに立ち寄った時
2度目は、休憩したくなり、たまたま立ち寄った中国系の店主が経営するBar
聞かれたら、堂々と「sono giapponese」と答えるようにしています。
彼らからしてみれば、アジア人の区別はつかないと思いますよ。
又、会話のきっかけとして聞いてくることは多いと思います。
当方は、片言のイタリア語しか使えないので、会話なんて全く続きませんでしたが・・・。笑
殆どの人は悪意は無いと思います。(もちろん、稀に強い差別意識のある人も居るとは思いますが)
宿泊したホテル受付のスタッフや朝食のスタッフの応対に関しては、普通か親切に感じられました。
とある宿泊ホテルで、カード・タッチ式の客室ドアが何度やっても開かないので、ムカついて何度も抗議して、挙句の果てに実は自分のミス(部屋番号間違え)だったことに気付くまで、忍耐強く対応してくれてました。笑
OrvietoとCremonaで屋内プールを利用しましたが、受付の人は、とても親切に説明してくれてました。(特にCremonaでは、英語と伊語がぐちゃぐちゃになりながら賢明に説明してくれてて感謝でした)
道中、色々あるかと思いますが、何事も貴重な経験として残ります。
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