二人でスーツケース3個の顛末

質問No.4710 : とどろきまるげん より

おかげさまで、台風の影響で6時間のディレイも経験しましたが、無事帰国致しました。情報提供していただいた方々にお礼と、これから行かれる方のために顛末を報告致します。

まず、今回の最大の関心事は二人で3個のスーツケースをいかに楽に運ぶかという事でした。ネックとなるのは列車の乗降時の荷物の上げ降ろしと駅構内の移動、そしてホテルまでの移動の3点でした。

Thelloの個室寝台は昔のエリプソスと異なり列車に乗り込む際にホーム上でチケットの確認がありました。ちょうどJRの全席指定のスーパービュー踊り子号のような感じです。従って車掌はホーム上におり、以前のエリプソスのようにデッキ上にいて荷物を引き上げてはもらえませんでした。しかし、乗客は皆大きなスーツケースや中にはベビーカーまで持ち込んでいますので自然と協力して荷物を運び入れていました。私はシニアですが、私の前に乗り込んだ一回り年配のご夫人に手伝っていただき恐縮してしまいました。結果的にはスーツケース3個でも何とかなりました。

italoのホームページではクラブクラスでは荷物の上げ降ろしに際して係員のアシストがある旨を記載していますが、実際は近くに車掌はいますが積極的に手伝っては頂けませんでした。でも、Thelloと同様で何とかなります。

駅構内はどの駅もバリアフリーとなっておりスーツケース自体の移動には支障無いようになっていました。しかし、むしろ列車への上げ降ろしよりも駅構内の移動の方が大変でした。ヨーロッパの鉄道駅にはもうほとんど公のポーターはいないそうですが、私的な、ちょっと怪しいポーターはいました。
パリ・リヨン駅ではタクシーを降りるとその、ちょっと怪しげなポーターが近寄ってきましたが、断ってしまいました。(従って料金はわかりません。)リヨン駅のThelloの乗り場はHall 1の入り口のすぐ近くでしたので待ち時間が少なければあまり問題ありませんが、たっぷり時間があったのでHall 3のコインロッカーまで往復しましたので結構大変でした。
ベネチア・サンタルチア駅は1階のみの比較的こじんまりした駅でした。ご指摘の通り駅に降り立つと運河に向かって左側の駅舎のすぐ外側にスロープがありますが、これが結構くせ者です。隙間が1㎝ほどある比較的大きな石畳なのです。石畳自体は大きく平坦なのでスーツケースをガラガラ引っ張る分には差し支えありませんが、2つのスーツケースを繋げて押し歩くのには不向きです。行きはアテンド付きの送迎でしたので問題はありませんでしたが、帰りは雨も降っていたため私的なポーターをお願いしました。こちらも水上タクシーが駅前に到着するとすぐにちょっと怪しげなポーターが近寄ってきます。タクシーの運転手に値段の交渉をお願いして€10で駅構内まで運ばせましたが、高いですね。
ローマ・ティブルティーナ駅は新しくて大きな駅でした。もちろん完全なバリアフリーです。でも、大きくて広いので空港のようにカートが欲しいところです。

ホテルまでの移動は、チェックイン時はホテルのコンシェルジェに事前にお願いしてアテンド付きの送迎をお願いしました。料金は、パリ、ローマではサービスの内容にもよりますが通常のタクシー料金の4〜6倍程度かかります。ベネチアは元々水上タクシー自体が高額なので3倍ほどでしたが、とにかく高額です。ちょうど日本の高級外車を使用したハイヤーだと思えばだいたい当てはまりますが、アテンド付きの送迎の場合は入国審査はファストレーンで待ち時間がないなどちょっとしたVIP気分が味わえます。
チェックアウト時のタクシーは事前にベルボーイにスーツケースの数を伝えて予約すると大きめなバンを用意してくれた時もありますが、通常は送迎を含めて車種はセダンです。セダンですのでスーツケース3個の場合は助手席に1つスーツケースを乗せます。
水上タクシーはスーツケース6個位まで追加料金がかかりませんから全く問題ありません。

以上、長文になりましたが今回の顛末でした。スーツケース3個は実際何とかなりましたが、結構大変だったというのが本音です。今回の私達の訪問地は3カ所でしたが、周遊型の旅行には向いていません。滞在型の旅行ならば案外楽かもしれませんが・・・これから旅行を計画される方の(特にシニア以上の方々の)参考になれば幸いです。(こういう事ってガイドブックには書いてありませんよね。)

5 Responses to “二人でスーツケース3個の顛末”

  • sawa より:

    とどろきまるげんさん、こんにちは。

    以前、確か「駅構内の移動」というご質問だったでしょうか、その時にベネチアの情報をお伝えした者です。サンタ・ルチア駅を出て右側に大きなスロープが新設されているとお話したと思いますが、そのスロープは利用が出来なかったですか?左手端っこには昔から小さなスロープがあるにはありますが…

    ここ1、2年で出来た新しいスロープだけに、利用不可ということは考えにくいのですが、もし使えなかったとしたら申し訳ありませんでした。

  • sakura da より:

    お帰りなさいませ。
    怪しいポーター、現地のご婦人が気軽に使うのを見たので多分そんなに高くはないのでしょうね。でも気ままな稼業ゆえ、あてにはできませんしね。
    ただでさえ高い水上バスは料金の3倍!ホテルに着くまでに2万円超?想像以上です‥
    やはりヴェネチアはそぞろ歩きには楽しい街ですが、スーツケースには厄介ですよね(余談ながら私が夏にキャリーケースを転がしながらつまづき怪我したのもここでした)。

    ご報告で一番の発見?はシニア同士で助け合ったくだりです。イタリア人のご婦人ですか?(想像上ではドイツ人のおばあさん)女性が力強いですね、そういうシニアを目指したいです。ともあれお怪我もなくご帰国、なによりです。

  • 旅人 より:

    ベネチアの駅のスロープ、駅を出た右手方向に間違いなく大きななだらかなスロープがありますよ。大きな荷物、楽に運べます。

  • とどろきまるげん より:

    sawaさま、旅人さま
    申し訳ありません。ベネチア・サンタルチア駅の右手のスロープは確認できませんでした。
    ベネチア・サンタルチア駅は往復で2回利用しましたが、到着時はアテンドがあったためただ後ろをついていっただけでしたが、左側のスロープを進みました。アテンダントは駅前の左側にある水上タクシー乗り場にまっすぐ向かったので最短距離となる左側のスロープを選択したのだと思います。
    出発時はあいにくの雨でした。ホテルから水上タクシーで駅に到着すると降船場は乗船場とは反対側の右側でした。タクシーが着岸するとまだ降船する前に怪しげなポーターが近寄ってきます。ポーターは荷車(?)にスーツケースを手際よく乗せるとさっさと左側のスロープ方向に行ってしまいます。ちょうど駅前広場を対角線上に進んで行きます。傘をさしていたので右側のスロープは確認できませんでした。
    結局、左側のスロープを往復ともに利用しました。ポーターが雨にも関わらず反対側のスロープを使った理由はわかりません。

    sakura daさま
    改名されたのでしょうか?
    ベネチアのちょっと怪しげなポーターは私が利用しました。料金はあえて自分では交渉せずホテルで呼んでもらったタクシーの運転手にその場でお願いしました。(もちろん英語です。イタリア語は挨拶程度ですので。)運転手はポーターと簡単に交渉して€10でした。そして運転手は私に€10のみで良い。それ以上は払うなと言い添えてくれました。多分、ホテルで呼んでもらったタクシーは優良タクシーなのでしょう。英語もある程度話しますし、親切でした。(と思っています)

  • sakura da より:

    とどろきまるげん様の挑戦を見て、シニア世代+そのちょっと下世代で勇気をもらう人がいると思います。私もその一人です。こちらこそありがとうございます。

    そうでしたか、実際に怪しげポーターを使われたとは。てっきり運転手さんが€10でお小遣い稼ぎしたのかとばかり。重たいのを3個、若ければなんてことないですけど疲れた身体しかもで雨、結果OKではないでしょうか。

    私が怪しげポーターを見たのは確かパドヴァだったと思います。「エレベーターあるのに」と思ったのですが、地元のおばさんらしい初老の女性でした。彼女も疲れてる感じだったかも。「あら、お願いするわ」ってあっさりエレベーター待ちの私たちの集団から抜けていきました。相場を聞けばよかったですね。あとはガルダでお金持ちそうなお年寄りのご夫婦が恰幅のよい孫を連れていわば私設かかりきりポーターに全部運ばせてるのも見ました、やはり大きいのを3個。これはなかなかいいですよね、祖父母と孫の両方にとって。ただし水上タクシーより高い‥

    私信:はい、改名いたしました、ちょっと検索したら以前に同名の方がいらしてそちらが早いご参加でしたので(私はこの夏からですから)。

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